今晩は、しじーみです。
気が付くと乳がんを告知されてから、間もなく10年。
だからという訳でもないんですけど、丁度いい節目でもあるので初発乳がんの事を振り返って書いています(後付けです)
この記事は10年前の体験を思い出しながら書いているので思い違いや、今の診察・治療・診断方法とは異なる場合がありますので参考程度に読んでくださいね!
乳がんと分かるまで
前回の記事はこちら
乳がん告知
前回の記事で外科的生検という日帰り手術をしたと書きました。
胸のしこりを摘出したしじーみさん。
約一ケ月近く、胸のしこりが良性なのか悪性なのか分からないままでした。
でもこれで、白黒ハッキリする。
とうとう、その日はやってきました。
検査結果が出る、診察当日。
しじーみさんは、一人で結果を聞きに行きました。
なんでしょうね~。
診察日当日まで、まだ自分が乳がんだと告知されるなんて思ってなかったんですかねー(笑)
それまで不安で眠れなかったり、食欲落ちたりしてたのにね。
でも、覚悟みたいなのも出来てたと思う。
色々と吹っ切れて、一緒に聞きに行こうかという両親の申し出は断りました。
不思議と一番落ち着いて病院に向かいました。
そうしたら、がん告知(笑)
あちゃー! そうかー!
結果は黒かー・・・
この結果が出るまで、随分かかっちゃったなぁ・・・
この時はそう思ったんですけどね。
随分と後になって耳にしたのですが。
患者にガンと告知する時、いきなりだと本人のショックが強い。
だから直ぐには告知せず、検査を繰り返して何回か病院へ通わせて悪性を患者に疑わせる。
そうして患者に心の準備をしてもらう・・・なんて噂を聞きました。
それって、本当だったのかな?
つーことは、最初の診察時から主治医はクロと睨んでた?
今となっては、想像でしかないんだけどね。
不確かではあるけれど、それを聞いた時に妙に納得してしまった(笑)
お陰で乳がん告知の際は「あー、そうだったのか」と、それほどショックを受けずに聞けましたからねぇ。
告知は本当にあっさりしてて、「あ、しじーみさん。この前摘出したしこりね、残念だったけど悪性でした」と告知して下さいました(笑)
ドラマなんかでよく主人公が重い病気を医師に告知されるシーン、なんてあるじゃないですが。
あんな風に重苦しい空気の中で自分の病気を知り、絶望に打ちひしがれると思っていたけど、全然あっさりでした(笑)
えー?
あれー?
嘘でしょ!?
家族も同席してないのにこんなに、あっさり告知されるー??
なんてビックリしたもんです。
でもよく考えたら、最初に書いた問診票に『癌の診断が出た場合、本人に告知しますか? 本人には告げずに家族に伝えますか?』的な項目があったのよ。
しじーみさん、それに本人への告知に丸つけてたのよね。
「いやいや、そんなのバッチリ本人が聞くに決まってるじゃん!」って。
そりゃ、告知されるわ(笑)
そんなくだらないことばかり考えてたような気がする。
やっぱり混乱してなんでしょうね。
告知を終えた主治医は「取り合えず家のことや仕事なんかのこともあるでしょうから、治療についての話は次回の診察でしましょう」と、次回診察の予約を入れてくれました。
この時は本当に涙とか出てこなくて、『えー? マジかーっ!!』という思いばかり。
病院から乳がん治療のガイドラインの冊子を渡されて、それをバッグに押し込んで帰宅。
両親はいつも通りに「お帰り」と言ってくれて、私もサラッと「検査結果は乳がんだった」って伝えた。
驚いた両親の顔を見て、乳がんにになって申し訳ないという気持ちで一杯になりました。
乳がんになったのは、誰のせいでもない。
そう思えるようになるには、長い長い時間が必要でした。
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